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肩甲骨はがしとは?
肩甲骨はがしとは、この言葉だけ聞くと多少怖かったり痛そうなイメージがございますが、実は全国の整体院で広く行われている。肩甲骨の可動域を広げることができる施術の1つです。 まず肩甲骨とは、二等辺三角形を逆さにしたようなカタチをした骨で、肩と腕をつなぐ役割を果たしています。主な動きは6つで、肩甲骨を体の内側・外側に向かう動きを「内転と外転」、肩を上げたり、下げたりする「挙上と下制」、肩甲骨の関節面を上に向けたり、下に向けたりする「上方回旋と下方回旋」、肩甲骨はこのように制限なく自由に動く働きがあります。 このような肩甲骨の動きを、肩甲骨はがしを行ってしっかり動かせるようになれば、肩や背中のこりの解消などにつながっていきます。
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肩甲骨まわりが固くなる原因とリスク
肩甲骨は、鎖骨とつながっているだけで浮いているような状態の骨です。制限なく自由に動く働きによって、肩と腕をつなぐ役割をしています。 しかし、オフィスワークや家事などで、現代人の肩甲骨は体の前側の大きな筋肉である胸筋に引っ張られて開き、肩が前のめりになる「外転」の状態になりやすい状況にあります。このような外転の状態が続き、本来可動域の大きい肩甲骨の動きが小さくなり、周囲の筋肉が血行不良に陥った状態を、「さびつき肩甲骨」と呼んでいます。 さびつき肩甲骨になると、肩甲骨周辺の筋肉も体の外側へ引っ張られたまま動かなくなり、血行不良に陥ります。その状態でさらに筋肉の緊張状態が続くと、筋肉内に乳酸がたまり、痛みを発生させる発痛物質が出現し、肩や背中のこりの原因になります。
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肩甲骨はがしをするメリットとは?
肩甲骨の動きが悪くなり、周囲の筋肉が血行不良に陥った状態である「さびつき肩甲骨」という状態になると、体全体の姿勢やスタイルにも影響を及ぼします。 肩甲骨が腕の外側に開くため、体全体が前のめりの猫背の状態になります。 猫背の状態になると、見た目の姿勢が悪くなるだけでなく、「バストトップが下がる」、「下腹部がぽっこり出る」、「おしりが垂れる」など、体のたるみの原因となります。 さらには、肩甲骨が開いてしまった影響で胸部の骨格(胸郭)が下に下がるため、それによって顔のアゴの部分にあたる広頚筋め下に引っ張られ、顔のたるみが助長されてしまいます。 このような悪影響はほぼ全てが肩甲骨の原因となっているので、肩甲骨はがしを行えば肩甲骨が元の位置に戻り、猫背が改善され、下腹部がぽっこり出るなどの悩みが解決されていきます。 その他にも沢山メリットがあり、頚・肩のハリの緩和、呼吸の質の改善、褐色細胞の活性化による代謝のアップ、美容痩身効果などもございます。
自分でできる肩甲骨はがし
自分で簡単に行える肩甲骨のトレーニング方法は、まず背筋を伸ばしてまっすぐに立ち、肘を90度に曲げて脇腹にピッタリつけ、そのまま手のひらを内側に向けた状態で開閉運動を10回繰り返します。このトレーニングでのポイントは、肘を後ろに持っていくときに肩甲骨を無理矢理寄せるのではなく、胸を張るような意識で行うことです。胸を張ると自然に肩甲骨が寄ってくるので、息を止めずに、いつも通りの呼吸をしながら行ってみてください。 トレーニング以外にも自宅では行える簡単な肩甲骨の体操もあります。 まずはタオルの両端を肩幅の長さに持ち、背筋を伸ばしてまっすぐ立ちます。タオルを持った手をまっすぐに上に持ち上げ、そのままの状態でタオルを持った手を背中側に下ろします。この運動を10回繰り返します。 このようなトレーニングや体操は1回ですぐに効果が出るわけではありません。肩こりや頭痛の予防のためにも毎日行いましょう。
当院の肩甲骨はがしとは?
当院の肩甲骨はがしとは、肩甲骨周りの筋肉である肩甲挙筋、小菱形筋、大菱形筋、大円筋、小円筋、棘下筋、広背筋、肩甲下筋、僧帽筋に対して肩甲骨をはがすようにアプローチをする施術のことです。 ターゲットは、頚・肩・背部のハリ感が強い方、長時間のデスクワークの方、当院で骨格矯正・猫背矯正の施術を受けている方にオススメです。 肩甲骨はがしの効果は、頚・肩・背部のハリ感の緩和、肩関節の可動域の改善、四十肩の改善、猫背・巻き込み肩の改善、呼吸の質の改善、褐色細胞の活性化による代謝のアップ、美容痩身効果など多くの体に良い効果がございます。 当院で行っている骨格矯正と同時に肩甲骨はがしを行うことで、上半身の姿勢がさらに改善されやすくなるのでオススメです。